2009 S-Works EPIC Impression
ニューエピックをいろいろと乗り込んでみたインプレです。
ニューエピックとの最初の出会いは、2008年イタリアでの世界選手権大会で、レース直前に組み上がったチームブースの中で、隠された状態のプロトタイプとでした。
まだ極秘のために、クリストフ・サウザー自身も公の場では乗っていなかったのです。
インドアトレーナーでポジションセッティング確認のみで、コーストレーニングなどでは一切乗ってなかったというから驚きですね!
それでぶっつけ本番で世界チャンピオンに輝いてしまうのですから、サウザーの能力は当然世界一ですが、このニューエピックの乗り易さも世界一といえます。
実際に、自分も8月のディーラーカンファランスの際、富士見パノラマでDHコースを初乗りでガンガン下りましたが、その素直なハンドリング、高いコントロール性には驚愕しました。それは多くのディーラーさんも同感だったはずです。
そして、今回、自分のポジションセッティングをしたエピックに乗り込んでみました。
もちろんサスペンションセッティングしっかりと行っています。体重毎のセッティングチャートがあるので、ソレを元に好みで微調整をしていけばとても簡単です。
さて、実際にトレーニング、トレイル、そして、4回レースを走った後に残る感想としては、
ナチュラル!ジェントル!ウルトラスムース!ということです。
タイヤが路面を捉え続けてくれる感覚、バイクを意のままに操る感覚、ペダリングパワーを俊敏にスピードに変換してくれる感覚、これらがまるで自分の手足の延長であるかのように感じられます!
技術がないレベルのライダー、あるいは疲れたレース後半などでは、バイクは振られて、スリップして、どんどん遅く、不安定になってしまいます。速い人はいつでも速く、そうでない人はそれなりに、なのです。しかし、速い人の究極、世界チャンピオンが何に乗っているかというと、このニューエピックです。このニューエピックには、前述、世界選手権でいきなりシェイクダウンだったにもかかわらず、神懸ったブッチギリの速さで世界チャンピオンに輝きました。速い人をより速く、そうでない人もより速く、してくれるバイクといえます。
実際、自分も、Jシリーズ最終戦に練習時間の不注意で手首を捻挫して、およそバイクをコントロールできる状態ではなかったですが、このニューエピックがそれをカバー、スムーズなサスペンションストロークと高剛性から得られる高い走行安定性と操作性により、階段状の荒れた下り、岩のゴロゴロした上りもクリア。加えて、操作を必要としない自動ロックアウト“ブレイン”のおかげで、不安定な上体で搾り出したペダリングパワーを余すところなく推進力に変えてくれたので、レースペースをキープできました。さらに、このストロークとロックアウトの巧みな制御は、荒れた路面でも加速をしていける、という性能を実現しているのでレースでは強い武器になり、3位でフィニッシュできました。
また、今回テストバイクのサイズを、今まで乗っていたMから、Lにしてみました。サイズを大きくなると、操作性は反応性にダルな、鈍い感じがするものですが、ニューエピックでは全くないどころか、逆に、高い操作性を感じました。
これら高性能の源は、やはり大幅に改良された、剛性の高さ、重心位置の見直し、新型フロント&リアサスペンションの特性、そして細部まで徹底的に施された軽量化、これら全てが相まった“高次元のバランスの良さ”なのでしょう。
従来エピックも“ハイパワーペダリングに対応したレースバイク”という確固たるポジションを築いていましたが、ニューエピックはレースバイクならではの“速さ”を誰にでも体感してもらえる、オートマチック化されたF1レーサーともいえるような、“親しみやすい最高性能レースバイク”というポジションに昇華したのです。誰が乗っても速い、誰にとってもオススメできるバイクだといえますね。







































































