さて、今回は実走インプレです。

延べ12時間350km走ってみた“Roubaix Expart”を
メインにいってみましょう。
今時分は、2008モデルの“ルーベプロ”に乗っていて、
このしなやかな乗り味が好ましいと思っています。
最新型が出ても、それは変わりません。
しかし、ライダーの指向が変化してきて、
より乗れるライダーは、もっと長距離を、もっと速く、
となってきていますね。
そして、数多のカーボンバイクが進化していき、
その急進的な剛性アップに慣れてきている、
という事情もあるでしょう。
実際、8月のディーラーカンファレンスで
オールニュー“ルーベ”のS-Works、Proと乗りましたが、
高い剛性には舌を巻くほど。
その剛性は、誰でもちょっと乗っただけでわかる格段の向上で、
とくに横とねじれ方向が高く、ダンシングでの加速といい、
急坂登坂でのペダリングフィールといい、
しっかりとビッグパワーを受け止めてくれて、
まさにプロツアーを走るレースバイクのそれでした。
そのときに、疑問に残ったのが、
“速く”という性能進化は著しいのですが、
“長距離”という性能はどうなのだろう、と。
その疑問も今回乗ってみて、すっかり解消しました。
今回の剛性アップは、
ルーベにこそ必要であり、
ルーベだから生きてくるのです!
BB周り、ダウンチューブ、チェーンステーの大幅な剛性アップと、
ヘッドの大口径化という、走行性能の大幅アップは、
乗り心地の低下との諸刃の剣でもあるのですが、
ルーベならではの“ゼルツ”やオフセットシートステーにより、
路面からの衝撃や、キックバックはしっかりと低減してくれています。
とはいえ、先代のように、凸凹をすべてフラットにしてくれるような
サスペンションフィーリングはなく、
エアボリュームのあるワンサイズ太いタイヤをつけた感じを
イメージしてもらえればいいと思います。
これはもちろん実際に太いタイヤを履いているわけではないので、
路面抵抗は軽いままですよ!
そして、しっかりとロードインフォーメーション、
路面状況を伝えてきますので、
より玄人好みになっているといえますね。
そして、平坦から山岳にはいると剛性アップの真骨頂を感じました!!!
まずは、登り。
重いギアで高いトルクで走っても、
もたつくことなくグイッ、グイッ、と確かな踏み応えと共に、
しっかりと車速を上げてくれます。
急勾配のダンシングでも踏み込みと進みの間がなく
ダイレクトに進んでくれます。
軽いギアで高いケイデンスで走っても、スッ、スッ、と
静かに軽やかに上ってくれます。
ですので、ライダーの脚質を問わずに、
短い急勾配はアウターダンシングで一気に、
長いクライムはインナーでしっかりと回転を保つ、
というセオリーどおりの走りにとてもマッチします。
そして感動したのがダウンヒル、下りです!!!
一般道ですから、安全遵守は絶対で、前方視界の確保や、
スピードコントロールが重要です。
直線の下りでは、バイクがどれだけ安定するか、
がその鍵になります。
路面にしっかりとタイヤを接地させて、
一定的に転がってもらうことが望ましく、安定が高まります。
このロードホールディングの良さが、際立っています。
視線にブレがないし、ハンドルやサドルにもビビリ振動がないので、
不安感がないです。ですから、操作に集中できます。
さらに、特筆すべきは、スピードの乗りの良さ!!!
ホイールの転がりが、メチャメチャ良くなります。
自分の普段使っているホイールを付きえて走ったのですが、
ハブの抵抗が極限までなくなった感じで、スムースな回転を得られます、
不思議ですね。
きっとシャーシの高剛性による“受け”と、ゼルツなどでの“逃がし”が絶妙で、
ホイールの変形や回転軸の負担を減らしていのでしょうね。
ディーラーカンファレンスのときに装着されていた某社のホイールは
すごく回転良いなーという印象があったのですが、
フレームが良かったのですね(笑
直線からコーナーリングへ。
進入では、安全のため十分に減速しますが、
ここでも高剛性が生きています。
強化されたヘッドとフォークにより、
フロントブレーキによるハードブレーキングがしっかりと行えます。
前に投げ出されるような、不安感に繋がる挙動は皆無なので、
思いのままに、握れば握っただけ減速できます。
よくワインディングには減速帯として、
路面にイエローマーキングや凹凸があったりしますが、
それを通過した際にもフレーム全体の“受けと逃がし”が働き、
前後輪共に暴れることなく、通過できます。
そして、倒しこんでコーナーリング開始。
その特性はニュートラルなハンドリングです。
コーナーのアールに合わせて、自然と倒しこんでいくことで、
スムースに曲がっていけます。
路面をしっかりと捉えてくれるのでグリップも良くなり、
車体のネジレもないので、操縦安定性が高く、
安心してコーナーリングを楽しめます。
このスタビリティの高さが、心地よい走りを演出してくれ、
タイトコーナーではスパッと爽快に、
ハイスピードコーナーではギュイーンと豪快な
コーナーリングフォースを感じさせてくれます。
このように高剛性は走りを大幅に進化させてくれました。
感想として「快適に長距離を走破する」から、
「より安定、安心、安全、をもたらし、スムースな走りで長距離を走破する、
そのスムースライドの結果速くも走れる」
というように一段の昇華を感じました。
エキスパートとプロはフレーム自体は、
同じFACT 9r carbon, FACT IS constructionなので、コンポの性能差の分、
同等以上の性能を感じられるでしょう。
Sワークスはさらに軽く、強く、作られていますので、
より大きなパワーで、速いスピードで走ったときにその性能を、
トム・ボーネンと同じように“パリ~ルーベ優勝”のような成果として
確認できるでしょう。
自分のチョイスとしては、
仕上げの綺麗なパールホワイト塗装のこの“ルーベ エキスパート”が好みですが
(日のあたる場所で見るとキラキラと輝いて見えていいですよ、
塗装の質も上がっています)、
今後はヒルクライムやロングライドイベントに出てたいし、
フィニッシュタイムを気にするからSワークスに乗りたいものですね!!!





