World Cup#7

レース名:Nissan UCI Mountain Bike World Cup#7
場所:Bromont,Canada
WEB:http://www.uci.com
開催日:, Aug 3 2008
天候:雨
使用機材:バイク    SPECIALIZED 2008 S-works Epic Carbon
     タイヤ    前:S-Woks Strom 2.0
            後:S-Woks Strom 1.8
            前後 2.0気圧 
アイウエアー adidas supernova L クリアーレンズ
シューズ   pealizumi Attack MTB
ペダル    crankbrothers eggbeater 2ti+ti shrot spindle
ブレーキ   MAGURA MALTA SL
Fサス    MAGURA MD100R
HRM    polar S725X
サプリメント レース2時間前補食      powerbar
       レース30分前ドリンク    VAAMチャージ
       レース15分前+レース中カロリー power gel
レース終了直後 GOLD’S GYM グルタミンパウダー
        GOLD’S GYM BCAA&アルギニンパウダー
マッサージオイル Sports Balm  イエロー2+シャモアクリーム
結果 47位
内容:
先週からのワールドカップ連戦、このレースウィークは事前のトレーニングも技術的な要素をメインにして調整して過ごした。体調の回復がマストであるからだが、加えて、コースが今までの経験の中でも最高の難度なのだ。レースやトレイルで、難易度の高いセクションや、急勾配の激坂、これをすべてつなげたようなコースなのだ。そのうえ、毎日降り続く雨のために、コースはマッド!マッド!!マッド!!!
上りは路面の良いジープロードなので、影響は軽微だが、その斜度がいずれも凄い!ハマーで無ければ登れないような直登と、富士見パノラマDHのBコースを逆走するような登り(実際に常設トレイルの逆走なのだ)のコンボ。それを繋ぐ区間は田植え前の水を入れて耕したばかりの田んぼの状態。そこから続くシングルトラックは基本的にキャンバー、山の斜面を横移動していきつつ、非常に小刻みなアップダウンがあるので、上下、左右に、いつでも、どこでもスリップしてしまうので、普通に走るだけでも技術をようする。そして、ここはカナダ。フリーライドフィルムでよく見るような、みずみずしい木々の緑のなかに、黒く湿った土、そしてそこに存在を主張する濡れた大岩や木の根、そう、そんなトレイルがそのままコースに使われているのだ!まあ、ドライならば速く走るのが難しい、ということなのだが、今回はマッド。レイン、レイン、レイン、岩や根は容赦なく摩擦を失い、いともたやすくロスとグリップ、スリップしてしまうのだ。走ることが、乗ることが難しい!そんな区間が延々と続くのだ。
このコースゆえ、トレーニングはこのシビアセクションの攻略に時間を割いた。しかし、レース当日はその成果を無残にも打ち砕く事実が待っていた・・・
朝から降り続ける雨により、女子のレース後のコースはさらに悪化していることは容易に想像ができたので、迷わずタイヤは最高のマッド性能、走破性を誇るストームをチョイス。普段は多少のレインコンディションでも、ドライタイヤ!やオールコンディションで走りきってしまう、SPECIALIZED Factory Teamのライダーも迷わずこのストームに決定。フロントは2.0という太目をチョイスすることで、安定したハンドリングを確保、コーナーリングのサイドグリップはもとより、抜群の直進安定性を得られ、リアは1.8と細目をチョイス、これにより、圧のかかる最高のトラクションと、それでもペダリング抵抗を抑えるという高バランスな組み合わせだ。
そして迎えたレースのスタート。マッドで乗車が完全に出来なくなったゲレンデパートをカットして短くなった4.6kmのコースを、6周回。27.6kmという極めて稀な距離設定のレース、この距離の短さは、まさしくレースの厳しさ、コースのシビアなコンディションを端的に示しているのだ。
一瞬降り止んだ雨の間隙を縫って、レースは始まった。
ペダルをはめ、漕ぎ出す。しかし、前の選手がちょうどクロスして接触、道を塞がれてしまう。スタートダッシュからとり残されてしまい、遅れを取り戻すべく直登を必死をダッシュする。体調は問題ない、追いつくが、みな必死のため前には出れない、最後尾だ。僅かな合間を縫って、こつこつと抜き始めていく。クライミングを終え、マッド区間は想像を超える悪化が進んでいた。縦溝は縦穴へと変化していて、バイクを容赦なくストップさせるブービートラップとなる。どこのラインが通れるのか、一瞬の判断、運任せだ。そしてシビアシングルトラック。世界中のトップライダーがコントロールを失い、押す、走る、押す、走る。自分もまけずに、押す、走る!ここからポジションを上げ続けて、スタートの最後尾を挽回、30番台まで戻すことができた。しかし、コースは酷い。試走でブンブン走っていた、Kona Factoryのライダーたちも四苦八苦だ。くわえて、GaryFisherのSamもタイヤで苦労しているのか、ペースがあがらず、今回もUSパックが出来た。乗って、押して、走って、を繰り返して、コースを消化する。2周目には混乱も収まり、この区間もだいぶ乗れるようになる。しかし、一瞬でもハンドリングを、トラクションコントロールを誤れば、いつでも、どこでも、バイクは方向を失い、“ハイク”となってしまう。
3周目このまま押し切りたい、とハードなクライミングも、ここ数回しっかりと走れなかったレースの分も、自分をプッシュし続ける。マッドでグリップが良いな、と思って走っていて、今度は硬い路面に差し掛かったときに、それは、パンクによるものだと気がついた。スローパンクだ。徐々に、空気が甘くなる。シーランとが入っているので、塞がる事を期待しつつ、走り続ける。しかし、リアタイヤの感触はどんどんと頼りなくなる。だましだまし乗って、押して、走って、フィードにたどり着く。テックサポートで空気を充填してもらうが、空気の漏れは止まらない。ニュートラルホイールに交換してもらい、数分をロスしたがレースを再開。助かった、という思いもつかの間、シビア区間では、まったくトラクションが得られない。装着されたタイヤは細かなローノブのドライ~オールコンディション系のタイヤだったのだ・・・
これにより、ロングクライム以外のほとんど区間が乗車不能になるる、そして、ランニング大会が始まった。止めるわけにはいかない、諦めるわけにはいかない、レースで起こったことはすべてレースのうち、最後まで走るのみ、だ。Ride,Run,Run,Run,Ride,Run,Run…可能な限りを試みるが、2周回を残してラップアウトでレースを終えた。
今年は本当に結果が出せない、何故か。トレーニングは上手くいっているか、準備は足りているか、集中しているか、自問自答してみる。
焦り、残された時間の中でどこまで上がれるか、焦っているのだろう、そこから、トラブルを引き寄せてはいないか。たしかに不運もあるだろうが、昨年はそうではなかった。今年は、焦り、を感じる、昨年と比べて。ここで、一度落ち着こう。
レース後、トラブルを抱えながら走り続けたことを、一緒に走った選手が、観客が称えてくれた。そして、シマノUSAのスタッフが、ワールドカップサーキットのなかで自分が“OLDEST RIDER”であり走り続けることを賞賛してくれた。彼と同じ年齢で挑戦する姿勢は素晴らしい、と。
レースは一位を決めるもの。Winnneror Looser、勝者と敗者を分けるものだ。しかし、自分に打ち克つ、、年齢に打ち克つ、環境に打ち克つ、ことも、克つ=勝つ、ことでもあるはず。
落ち着き、“克己”を取り戻そう。

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