BG F.I.T.(Body Geometry Fit Integration Technology)

スペシャライズド本社でもらった、大きな贈り物とは?
それはより大きなペダリングパワー、高い快適性、そして故障のないサイクリングライフでした!!!
それは形のないもののようですが、実際に形作ることで、それらを得ることができるのです。その形とは、ずばりライダーの姿かたち、そう、フォームです。フォームをしっかりと決めるには、バイクのポジションセッティング、フィッティングをきちんとしなければなりません。自分でもとても配慮して、ここまで煮詰めてきていまして、多くの知識と経験も少なからず持ち合わせています。
しかし!スペシャライズドは自分の一歩も二歩も先を行くのです!!
自分が参考に読んだ洋書「Andy Pruitt's Complete Medical Guide for Cyclists」の著者であり、Boulder Center for Sports Medicineで科学的なバイクフィットを手がける
http://www.bch.org/sportsmedicine/science.cfm#Bike%20Fit)、Dr.Andyがチームのトップを努めて研究開発された、バイクフィットシステムが、スペシャライズドの誇るBG F.I.T.(Body Geometry Fit Integration Technology)なのです!!!
サドル、グローブ、シューズ、フットベッド、バイクパンツなどアイテムごとに医科学的に解析、研究開発されたBG製品をリリースしてきましたが、最終的にはライダーとバイクのフィットそのものもが最重要であり、そのために各アイテムが存在する、そんなコンセプトのようです。これらが機能的に働けば、冒頭の高いペダリングパワー、快適性、痛み、故障のない充実したサイクリングライフを送り続けることが出来るのです。
それを多くのライダーに提供したい、そんな社長のマイクさんの決断で、このBG FITが生まれました。なにせ、Dr.Andyにフィッティングしてもらうにはコロラドにいったりする高いコストと時間がかかります、そもそも予約が取れるかも分かりませんからね。
さて、今回自分が本社に行った目的のひとつがこれを受けることでした。事前にアポが取れなかったので、あわよくば、と思っていたのですが、多くの幸運で(ホイールが壊れたこともその一つか(苦笑)、これが実現しました!
日本人でコレを受けることが出来た最初の選手になりました!!

SBCUで実際に講義を受け持つアンドリューさんと、バイクフィットを以前から数十年手がけている経験がとても豊富なスコットさんというスペシャリストが2時間付きっ切りで行ってくれました。詳細はぜひ、BGFITのWEBをご覧ください。英語なので、全部理解できなくても、そのシステムのイメージや有効性、メリットは簡潔に分かるようになっています。
まずは、自分のパーソナルデータをヒヤリングするとともに、身体データを各項目ごとに徹底的に、細部にわたり、客観的な数値としてチェックしていきます。このとき、脚の長さの左右差を見るのですが、この測定値が右脚が5mm長いと、これは日本の国立スポーツ科学研究所でオリンピック選手対象の身体計測での数値とピッタリ一致!!その正確性を一気に実感した瞬間です。
それらパーソナルデータの収集が終わったら、次は実際にインドアトレーナーにセットしたバイクでペダリング、フォームを実践チェックします。ぱっと見から、自分のフォーム、フィッティングは素晴しい!誰がフィッティングしたんだ?と聞かれるほど。自分自身です、というと、とても驚いていて、お褒めの言葉をいただきました。その上で、非常に僅かな、マイクリアジャストしかしないよ、ということでした。その際には、実際に乗っているときに感じること、ペダリングフィール、身体の疲労、負担、痛みなど、細かなことをディスカッションして、アレンジの方向性を決めます。つたない英語なので、シンプルに伝えたつもりですが、多くのことを読み取ってくれました。実際にペダリングをしていいき、そのフォームも客観的な数値として記録していきます。そして、さらに動作を横からと前からムービーに記録して、立体的にフィッティング精度を高めていく“3D Advanced FIT”というコースで解析してくれました。その中で一番のポイントとなったのは脚の長さの左右差、これには長年自分自身も悩んでいて、多くの解決方法にトライしてきましたが、いまいち確信が持てずに、結局左右対称にセットした中で、自分の体の動きでごまかす、という手法をとってきました。しかし、右側にサドルソアができやすいこと、右腰部が疲れやすくたまに痛みが出ることもありました。これをクリアするためのBGFIT技法は短い脚に合わせて、サドル高を2mm下げて、さらに左足側のクリート位置を5mm後ろにセットして、左右差を相殺するのです。クリート位置での左右調整は幾度かトライしてきましたが(あるいはインソールで高さ調整も)、2mm程度で効果はイマイチだったのですが、今回は大胆にも、一気に5mmも!目から鱗な瞬間でした。またインソールはBGフットベッド++にBGヴェラスウエッジシムを左右いれて、ペダルストロークの改善も図ります。
加えてペダリングパワーの増大のために、まだ余裕のある上体の前傾角をより寝かして、臀部とハムをより使えるようにしようということで、ステムを110mmの0度から、120mmの-16度へと、より低く遠くになりました。驚くべきことに、このほうが快適でもあるのだよ、と言うではありませんか!こうすることで、肩甲骨と背中上部がフラットになり肩周りの余計な緊張が取れて楽になる、ということなのです。楽に、快適に、なんていうと、ついついアップライトな方向をイメージしますが、その人それぞれの快適があり、自分のようによりサドルーハンドル間の落差と距離をとったほうが快適になる(かつパフォーマンスアップ)こともある、とBGFITはその個人にあったフィットを的確に導き出してくれたのです。
この改修前と改修後をビデオで見比べると、その差は歴然。明らかに、改修後のほうが上体の安定が高く、腰のツイストが減り、ペダリングストロークも綺麗です。さらに、今後に向けてのアドバイスもいくつか頂き、2時間もかえて懇切丁寧なフィッティングを終えました。
今後しばらくは軽い負荷でスピンして、十分に新しいフォームに身体を慣らすことが重要だとのことでした。確かに、映像で客観的に見たら、スムーズなのが分かりますが、主観的にはぎこちない感を覚えました。これはかなり今までのフォームで乗り込んでいたのでそこにニュートラルというか、基準点的な感覚が出来てしまっていて、新しいフォームに違和感を感じてしまうのでしょう、加えて、そのフォームで筋肉が発達、適応しているので、良くも悪くも、今までのフォームが普通に感じてしまうのでしょう。なので、適応させるための時間が、より自分の場合は必要なのでしょうね。
また、MTBの場合はくだりなどでのハンドリングがきわめて重要です。その点も加味して、アップライトにしていたのですが、これも慣れと、技術てきな練習で補える範囲のようです。もし、そのハンドリングに不備があるようならば、僅かにもどして段階的に、低く遠くへしていけばよいとのことでした。
その改修から5日間11時間乗りましたが、次第に身体が適応してきて、違和感が少なくなってきました。動作のイメージを変えることで、より円滑なペダリングが出来るようにもなってきています。加えて、脚の外側の筋肉の張り、股関節の硬さも少なくなってきて、肩周りや腕の疲労は格段に減りました!!!今後も適応するためのライドを重ねて、いけば以前よりもはるかに良いライディングが出来そうです。また選手寿命が延びちゃいましたね(笑
今週末はいきなり本番的なレースですが、これはこのBGFITの導き出したフォームで乗るよいチャンスです。冷静に違いをみつつ、熱く走ります!


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©Tomo Hoshino
細かなことをヒアリング、ディスカッションしていきます。
これにより、身体の傾向、ライダーのニーズやフィーリングをも満たしていくのです。

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©Tomo Hoshino
さまざまな計測でパーソナルデータを収集します。
このもみ上げ自慢の色男がアンディーさん(笑

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©Tomo Hoshino
実際にバイクでペダリングしてフィッティングを煮詰めて行きます。
そのためフィッターの視線は真剣そのもの!

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©Tomo Hoshino
改修後のフォームもさまざま角度から確認していきます。
このダンディーな渋い方がスコットさんです。

ぜひ、日本での導入にご期待ください!!!

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