SPECIALIZED S-WORKS EPIC 3
S-WORKS EPIC インプレッション Vol.1

EPICのコンセプトは、ズバリ“XCレース最速のバイク”。それを指向するライディングスタイルに適した“コンペティティブXC”というカテゴリーにジャンルされます。
XCレース最速、ということを実現するには、まず、レースの2時間、あるいはマラソン競技では4時間超の殆どを費やすことになる、上りや平地でのペダリングセクション、この効率を最大限までに高めなければなりません。

さて、EPICのインプレッション、ペダリングを語るには、まず、“ブレイン”の説明が必要でしょう。
ライダーのペダリングパワーは、それこそフィジカルに依存しますが、EPICはその発揮したパワーを路面に過不足無く伝えてくれます。それを可能にしているのが、ブレインショックの最新バージョン、FlowControl Brainです。
スムーズ、滑らかな路面では、ハードテイルバイクよろしく、リジットな状態を保ち、ラフ、荒れた路面では、100mmストロークを有効に使えるフルサスペンションバイクのメリットを享受することが出来るのです。
このメリットは、2003年のブレイン登場以来、7年間語られ続けてきたことですが、いまだ、これを越えるものは存在しないと思っています。自分は7年間、7モデル乗り続けていますが、EPICを越えるフルサスは新EPICだけだったと思っています。
確かにフルサスのペダリングロスの低減は7年間目覚しいものがありましたが、その全ては、ペダリングパワーとストローク、ダンピング特性のバランス、最適化によって、ペダリングロスを減少させ、感じさせにくくしているのです。故に、そのバランスを越えたペダリングパワーをかけると、そこにボビングや、ユニットによる熱吸収が起こっています。
そして、それを起こさぬようにスプリングレート(エアー圧)、コンプレッションダンピングを高めてしまうと、今度は必要なストロークがスムーズに得られない、というパラドックスに陥るのです。そのため、パワーがあり、そして、フルサス並にトラクションテクニックをもつトップライダー、とりわけ世界のトップライダーには採用されていないのです。メリットを得られないのに、1kg弱の重量増をというデメリットを負うことになるからです。
でもEPICは違ったのです。自分はEPICにより、2003,2006,2007年の全日本チャンピオンになりましたし、ワールドカップでも全員が乗り世界チャンピオンに幾度も輝いています。こんなに実績のあるフルサスバイクがあるでしょうか。これはEPICが、真のペダリング高効率化されたバイクである証明です。
ブレインがバランスだけに依存することなく、2立反する要素を機構的に切り替えているから可能なのです。まさしく、ブレインが、路面状況をセンシングしてスイッチのオンオフよろしく仕事をしてくれているのです。そしてこのオンオフの切り替えの衝撃や、タイミングのズレなどが指摘されていましたが、モデルを重ねることにドンドン洗練され、いまやその切り替えに気が付く人はいないはずです。自分も分からないほどスムーズですから。
そして重量増も、毎年ダイエットを続けたことで、自分のバイクはMサイズ、バーエンド、ボトルケージ、ペダル込みのレース状態で、10.5kgとなっています!
また、EPICは大きなペダリングパワーのライダーに適している、との評価は間違っていませんが、最新のモデルはブレインフェードの調整により、ペダリングパワーやライディング特性に応じた好みの乗り味にセッティングが可能なのです。これで今や、世界チャンピオンから日本チャンピオン、そしてレースを始めて間もない人までも、速く走りたいという欲求を持つ全ての人にすすめられるバイクになっているのです。
To be continued…











