UCI MTB World Championship 2007

レース名: UCI MTB World Championship 2007
場所:Fort William, Scotland
WEB:http://www.uci.com
開催日:2007/09/08
天候:曇り時々小雨
使用機材:バイク    SPECIALIZED 2007 S-works Epic Carbon
     タイヤ    前:S-Woks FastTrak LK
            後:S-Woks FastTrak LK
            前後 2.0気圧 
アイウエアー adidas evel eye オレンジレンズ
シューズ   pealizumi Juice M2
ペダル    crankbrothers eggbeater 2ti+ti shrot spindle
ブレーキ   MAGURA MALTA SL
     HRM    polar S725X
サプリメント レース3時間前補食      powerbar
            レース30分前ドリンク    VAAMチャージ
            レース60分前+レース中カロリー power gel
レース終了直後 GOLD’S GYM グルタミンパウダー
        GOLD’S GYM BCAA&アルギニンパウダー
     マッサージオイル Sports Balm  イエロー1+レッド1&シャモアクリーム
結果 56位
内容:
今回の世界選手権大会は、いつもよりも意味合いが大きいレースだった。というのは、北京オリンピック出場権利をかけた、国別ランキングを上げるためにポイントを少なくなく1点でも多く取らなければならないのだ。
しかし、いざ、会場に来て、コースを走り、回りのムードを肌で感じると、それは確かに重要であるが、ここで実力を発揮したい!どこまで走れるのか!!いつもよりももっと速くはしりたい!!!という純粋にライディングの追求に対する欲求が高まり、プレッシャーを感じることなく、自然体で、自分らしく、集中して臨むことができた。
XCに先立って行われた、チームリレーでは、追い込んで走った中での課題とレースへのイメージをつかむことができて、その後のコーストレーニングで、対策をすることができた。

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©cyclingnews.com

ひとつは、サドルポジションの微調整。数週間前から、信頼のおけるJOEさんに、身体のアライメント調整をしてもらっているおかげで、脚の上がり、左右差が、だんだんと解消されていき、そしてそれを感じる感覚も、正確に認識できるようになったおかげで、今までのサドル高では、上死点で脚が詰まり右脚を外に開いて逃がしてやるようになったので、2mmサドルをあげて対応した。
次に、タイヤチョイス。雨が降り続くコンディションの中で、路面が悪化していると思ったが、砂のような土質で大きく悪化することなく推移しているので、グリップと転がりのバランスの良いサウザーウインド2.0(プロトタイプ)をspecializedで装着してもらいトレーニングを重ねて、そのハンドリングとこぎの軽さに満足していたが、前日のU23のレースを走った、幸平とケンのアドバイスから、雨が降っても完全ドライタイヤがいい!ということから、前日にファストトラックLKにチェンジ。このとき、エアバルブが不調で空気が入らなかったけど、ナショナルチームメカニックのバスマンと、スペシャチームのイタリアンナイスガイBenoのコンビネーションで、対策バルブに交換してバッチリ準備できた、多謝!!!
そして、ハンドルにバーエンドの装着。比較的ゆるい一定勾配で、アウターでゴリゴリ踏み続けていくクライムが長いので、また、おりゃ!とダンシングを入れるところが多いことから、急遽ケンからバーエンドを借りて装着、これがとても効果的だった、ここでも感謝!
しかし、前日にはトラブル発生・・・XTリアシフターのラチェットが壊れたよう変速がイマイチ、これはナショナルチームメカニックの仁木さんが発見してくれて、新しいXTRに速攻交換!またまた感謝!!!
しかし、このときに自分であわせたシフター&ブレーキレバーのポジションがイマイチで、レース中ダウンヒルで、操作がおぼつかなくなってしまった、反省、またシフトミスも多発させてしまった・・・反省

ともあれ、多くのサポートにより順調にバイク的には順調に当日を迎えることができた。また、フィジカルも良好に準備できた。チームリレーの高強度の後に、回復優先でコーストレーニングを重ねて、またステイしたホテルには、スポーツジムとプールがあったのでそれも活用して調整をしたり、マッサージも利用できたので、レース前2日間に通って筋肉的な疲労の除去もできたのは幸いだった。
フィジカルの好調は、ウォーミングアップのときから感じることができて、会場までのロードワークでは、バイクの進みの良さと身体の動きの良さ、また、周辺がとても混雑していたので)ローラー台でのウォーミングアップでも、ペダリング、高回転、高トルク、そして負荷に呼応したナチュラルな心拍の上昇、と申し分なかった。

十分な準備と、適度な緊張と集中、そしてアクティブにレースをまるごと楽しんでやるぜっ!というポジティブなリラックス状態で、スタートラインについた。

目の前まで強豪がひしめく、63番目から、6周回のトリップへと雪崩れ込んだ!
そう、まさにトリップ。スタート直後こそ、ガレ場で前と横との接触から、押し、が若干入って出遅れはしたが、あとは一列棒状でガンガン登っていく!どこもかしこもアウターで!ギアが足りなければダンシング!前に遅れをとらないように、空きあれば前に入れるように!コーステープも、たまには無視してでも、前に出る!そうしなければ前に出られてしまう!そんな緊迫した状況下、そしてハイスピードなライディングでは、きつい、つらい、と感じる前に、そのムードに引き込まれ、トランス状態、レースにトリップしてしまう!!これぞMTBレースの醍醐味!!!
そのため、詳細はあまり覚えてないが(苦笑、 とにかく 一人でも抜いて前に!前に!!前に!!!と走らなければ、抜かれて、抜かれて、抜かれてしまう!息つく暇なく踏んで!踏んで!!また踏んで!!!
くだりもブレーキをなるべくかけずに、遅らせるように、しなければ、ギューッと後続との差が詰まってしまう。ああ、レバーの位置がイマイチ、などと思っても無視、しておりゃ!っと下る。でも、遅いかったな・・・USライダーは速かった。
そのUSライダーとは上りで差をつけ、くだりで追い疲れるを、繰り返す。その間ほかの選手に追いついては、置き去りにして、を繰り返して、順位を上げていく。平坦では先頭交代をしたりして、ペースを保ち、上げる、いいパックだった!
しかし、5周目、そのパックが崩壊しかける、ここで、弱気が出た。前に一人で行けばいいのに、微妙にペースをあわせて、パックを維持してしまった。ああ、もっと、もっと強くならなければ。
ラストラップ。冷静に、パックを維持したりしたので、トランス状態から、ふっと我に帰ってしまった瞬間、アレ?辛いぞ!キツイゾ!と身体の状態を認識してしまった!!うげー、脚も身体も、そこらじゅう痛いぞ、と思って登り始めると、そこには幸平とケンが!「竹谷さん、UCIポイント!!!」うお!そうだった!!一点でも多くポイントとらなければならなかったのだ!!!
これでまたブーストがかかり、急加速!!!アクセル全開で、ピークを目指す。前の周回で見えていた集団崩れの数人を上りでごぼう抜きしていく!う~ん、爽快(笑
くだりも微かに見えるイギリス選手を目標に、漕いで、傾けて、踏ん張って、プッシュして、最後の最後で追いつく。これも抜いてゴールだ!と勢いよく追い越していくが、最後のガレた上りで、もう脚がいっぱいの上、ギアが一枚重く、前には入れてしまった・・・最後のスイッチバックを抜け、ホームストレートでスプリント!しかし届かず(泣

レポートも興奮とともに一気に書いてしまったが(笑、レースもフィニッシュタイム2時間28分53秒、と長丁場にかかわらず、あっという間に走り抜けてしまった。
冷静に分析してみると、トップは2時間17分6秒でフィニッシュ、その差は、11分46秒。自分よりも上位の選手は概ねスタートループ設定のある短めの1周目を通常の周回よりも1~2分速く回っているのだが、自分は混乱にもまれてほぼ同タイム。この1周目の混乱を上手く乗り切れるようになれば、それだけでも、数十秒~1分は短縮できるし、その後の展開も早いパックで走ることができるので、もちろんオーバーペースにならないようにだが、さらにスピードも上げられよう。そのためには、スタートのゼロ加速と、その最大パワーとスピードの向上のトレーニングに加えて、この独特の状況下への対応、慣れ、経験と積まなければならないだろうか。あるいは、混乱終了後に、ズバッズバッと追越できる、数秒~数十秒の中間加速のパワーとそのスピードも、トレーニングで身につける必要がある。また、くだりのスピード。これもまた、もっともっと必要だ。
準備と実践、この二つが、日本のトップから、世界のレベルへと、今後少しずつでも近づいていくためには絶対条件であることは、間違いない。どうとりくむか?自分自身の努力に加えて、大きな支援も頂ければ、これを段階的にクリアしていける術を見つけ出せることだろう。自分は後、数分、世界との差を短縮する、その先の差は次の選手がきっと埋めてくれる、そう信じられるレースだった。

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