The "Good Luck Beijing" 2007 International Mountain Bike Invitational Competition

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レース名:The "Good Luck Beijing" 2007 International Mountain Bike Invitational Competition
場所:Beijing Olympic, Laoshan Mountain Bike Venue
WEB:http://www.cyclingmtb2007.org.cn/
開催日:2007/09/22
天候:晴れ
使用機材:バイク    SPECIALIZED 2007 S-works Epic Carbon
     タイヤ    前:S-Woks FastTrak LK 
            後:S-Woks FastTrak LK
            前後 2.0気圧 
アイウエアー adidas supernova L LST Lightプロトタイプレンズ
シューズ   pealizumi Juice M2
ペダル    crankbrothers eggbeater 2ti+ti shrot spindle
ブレーキ   MAGURA MALTA SL
HRM    polar S725X
サプリメント レース2時間前補食      powerbar
       レース30分前ドリンク    VAAMチャージ
       レース15分前+レース中カロリー power gel
レース終了直後 GOLD’S GYM グルタミンパウダー
        GOLD’S GYM BCAA&アルギニンパウダー
マッサージオイル Sports Balm  イエロー1+シャモアクリーム
結果 5位 
内容:
驚き!興奮!
これに尽きるこのレース、世界レベルのレースでの5位、そして1位から6分36秒の遅れ、あと、2分30秒速く走れれば、表彰台、だったのだ。まあ、現段階のベストは尽くせたので、これ以上は無理だが(苦笑

北京オリンピック参加枠の、アジア選手権、および国別ランキングでの獲得を絶たれた今、できること。
それは、このプレオリンピックでのコースの調査、ではなく、精一杯の走りをして、結果を出して、見ているであろう誰かに、最高のアピールすることのみだ。"Good Luck Beijing"、このレースの名前の通り、“Luck”を引き寄せるのだ。

北京オリンピック本番に向けたシュミレーションとしての位置づけのテストレースであり、有力選手すベ手が参加しているわけではないが、
スタートリスト(http://imagesx.sports.cn/File/2007/09/22/0953306821.pdf)を参照すると、メダル候補な選手はモチロン含まれていることがわかる。中国、日本、香港、韓国、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、ナムビア、アメリカ、カナダ、コロンビア、スイス、フランス、スペイン、オランダの15カ国から3人ずつで、50名(実際のオリンピックのエントリー数)に満たない人数は中国の地域代表により補填されていた。

コースは、北京西部の住宅街の中にある公園?あるいはオリンピック、自転車競技&MTBのためだけに作られた場所、のような会場にあり、かぎられた範囲内を細かくアップダウンを繰り返しているレイアウトだ。道幅は狭くはなく、くだりも取り立てて、難しいところは無い。しかし、コースは、急勾配の登り返すショートクライムと、ピークを目指す、ロングクライム、のコンビネーションで、斜度+うねりのある路面で、ダンシング&パワークライム、とくにトルクが重要なコースだ。これを男子は前代未聞の10周回!!するということは、ラップは12分台ということだ。ということは9周時点で9分36秒遅れたら、ラップアウトとなる、とても厳しい関門だ、しかし、はじめからコレを気にしてはいられない。このレースは自分にとってのオリンピックなのだ、と言い聞かせ、スタートを切った。

ここからは、正直おぼろげな記憶しかない・・・最近の定番の如く、スタートから、全開、全開、全開、だった。スムーズにスタートを切り、ヨーロッパパックにつけていたが、ちょっとしたコーナーで、マレーシアがインから強引に入ってきて、そしてアタフタと走ってくれて、微妙に中切れ。登り返しでラインを外して、強引に抜いていくが、すでにパックとは少し差があいてしまう。ここから、マイペース走行へ、とするわけはなく、とにかく前へ、前へ、追いつく、追いつく、ととにかくかかる一番重いギアをチョイスして、グリグリ踏みまわす。ちょっと足りない場合は、シフトダウン、ではなく腰を上げて、ダンシングで踏んで踏んで、やり過ごす。キツイ!キツイ!!アップダウン、コーナーをジェットコースターのように抜け、あっというまに、1周目を終了、電光掲示板でのトップとの差は、54秒差、18位。このペースならば完走だ、よし!完走は問題ない、攻めて、攻めて、攻めて、前に、前に、前に。気持ちで負けない、折れない、ように、遠ざかる集団を引き寄せるように、ペースをキープする。2周目トップとの差は1分10秒、17位。ん?たいしてその差は、開いていない、いけるぞ!タイム差が示すように、差が広がらない、ってことは、後続選手に追いついているってことだ。ほどなく、集団を分断されチリジリになった選手が点々となって、視界に入ってくる。良い目標が出来た、ヨーロッパやUSの超有名選手たち、ヘルミダやJHKを追い越していく。GJ!、Go Ahed!と彼らから声をかけられる始末だ、きっと彼らはこの後リタイアするのだろう、息も絶え絶えだった。彼らトップ選手もまた、同じ人間なのだ。連戦疲労、時差ボケ、温度、湿度、空気など環境の違い、自分たちが遠征するときの苦労を彼らもまた味わっているのだ。環境のせいにしてはいけない。しかし、こちらもまた苦しい。追い込みすぎか、オエッと、嘔吐、半分戻し気味で、喉が,口内がにがい、一気に戻しそうなところで、下りに入り、ちょっと落ち着けた、危なかった。苦しみ、追い込み、トップ選手を追い越した3周目が終了、2分14秒差、11位。
キツイ!苦しい!気持ち悪い・・・オーバーペースか。よくやった、いいペースだった、完走は出来る、10番台でゴールだ、自分には十分な結果だな。そう、満足も出来たはずだ。しかし、自然と、ホームストレートで、きっと前を見据え、腰を上げ、シフトアップして、前を追う自分がいた。なぜ?コレがレースだからさ!キツイ=楽しい!!そうなのだ、苦しさの中で、楽しみ、を十二分に感じていたのだ。
そのキモチ、勢いはスピードに表れる。USのアテネオリンピック代表のTodd Wells(http://www.toddwells.com)に追いついた。抜きざまに、とても驚いた表情を見せ、追走してくる、プライドか。下りで、上りで前に出られ、抜きつ抜かれつを繰り返して、ペースを上げていく、攻める、楽しい、攻める、楽しい!そして苦しい・・・サイドバイサイドのまま4周目を終える、2分24秒差!?6位だ!!!  このときのラップタイム4位相当だったのだ!まだだ、まだ落ちないぜ!お互い意地で、ペースを上げていく。ああ、そういえば、カナダWCでも彼を追い越していったっけ・・・憶えているのかな、この日本人め、とか(苦笑 ならば、負けるもんか、と歯をくいしばって、ギアを上げて振り切りにかかる。もうクラクラだよ、こっちもさ。と登りきると、差が大きく開いていた。よぉおおし!と喜び勇んで下って、登り返しもバンバン踏んでいく、勢い良く。そしてロングクライムで、また前に選手を捉える。Kashi Leuchs(http://www.kashileuchs.com)だ!この人も本家キャノンデールのチョッパヤなひとだよ、世界選で、トラブルで出遅れ追い上げていく途中に後ろにつけたけど、程なくちぎられたな・・・今日は追いついた、と言うことは、追い越せる、と言うことだ!向こうもこちらに気付き、流していたのか、急にペースアップ!レースの走りだ。くぅ~速い!当たりまえだ。うーーーーゲロンパだよ、キモチ悪い。。。しかし、千載一遇のチャンス、それすら飲み込んで、喰らいつく。あれ、相手もキツイのか?上りで前に出れた、ふぅーっと一息つくと、また追い越していく。ああ、こうやって、二人で、ハイぺースを保つのね、 I understood! おしおし!行こうぜ、Go together! パックで5周目通過、2分51秒差、6位でレースの半分を終了!!!

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NZ代表ジャージのKashi,先行しているのがJPN代表TK

よし!まだ半分、いや、もう半分!イケル!やれる!Kashiをちぎってやるぜ!などと無謀なイメージをもってしまったのが、良かったのか、悪かったのか・・・つらい、きつい、きもちわるい、3拍子をものともせず、脚に力を感じて、ペダリングパワーをEPICを通して路面に伝え続ける。クルクルじゃダメ、グー・・・グー・・・でもダメ、グルングルン、でなければ!回せるギリギリ重いギアを踏みまわす!もう、脚がとれそうだよ・・・なんて感じてる場合ではない、プッシュ、プッシュ!カシーは?うーん、普通についてくる、やっぱりすごいのね!でも、キモチで負けない!ガンガンいった6周目、4位だ、1分16秒前に3位がいるよ!トップとの差は、3分21秒。
ゴールまでイケイケ!イケル?本当に?なんて、現実的感覚が戻った瞬間、疲労の波にカラダが飲み込まれ沈んでいく・・・ロングクライムで僅かにケイデンスが低いなと思った瞬間、カシーは行ってしまわれた。あああ!もうため息しか出ないよ・・・なんとか、ヘロヘロながら、カシーの残像に追従して7周目を終える、残像じゃなくて10秒前にいるのに、もう力が出ないよ。4分6秒差の5位。
ここからあと3周回!?どうする?完走できる?いや、完走する!3周回と言っても、1周が短いので、通常のレースならば、あと1周ちょっとだ。この周を終えればファイナルラップ!とキモチだけでもポジティブにキープして、走り続ける。スペインのCarlos ColomaNicolasが、豪快なペースで追い越していく。でも全く反応できぬ。5分10秒差、6位。
脚がとれそうだぁ!と叫びたくなるのをこらえて、レースに集中。辛いのは誰でも一緒、まして本調子でないトップ選手ではなおさら、それは同じ。10秒前に、今度はフランスのCedric Ravanel (http://www.ravanel.com)が視界に入ってきた!6位と5位、どっちがいい?そりゃ5位でしょ!では、もう一回頑張りなおせ!!追い抜け、追い越せ!回らない脚で、踏んで踏んで、フォームも、ペダリングも関係ない、気合と根性!カラダでバイクを進めるのだ。追従するかに見えたセドリックもGJ!と言い残して遅れていった。4位のラップタイムだ。6分1秒差、5位でファイナルラップへ!
もう前にも後ろにも、選手は見えない。可能性としては、自分が遅れたら、間違いなくセドリックに追いつかれるということのみ。最後だ、最後!自分に言い聞かせ、踏んで、踏んで、また、踏んで!目がチカチカ、真っ白な感覚のまま、ただただゴールへと!!

2時間18分29秒、長いようで、あっという間のレースが終わった。
トップとの差は6分36秒。そして順位は5位。

この数字の見方は人それぞれだろう。
自分としては現段階での最高の結果、そして中身だと、そう判断している。

現状他の日本選手で誰が出来るだろうか?いや誰も出来ない、それが現状だ。
でも、現状は打破されるべきもの。
必ず、今後日本選手もこれを破り、さらに世界トップに近づいていくと確信している。
自分でここまで出来たのだ、他の人が出来ない理由は一つも無い。

そして、オリンピック。自分はこのレースを自分のオリンピックだと思って走った。もう一度チャンスを掴んで走りたいと強く願う。
しかし、幸運を逃しても、それで終わりではない。次の目標は、自分で決められるのだ。
次へ、さらにその次へ、と。

必ずやる!と決めた目標のために、今、行動しよう。

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