UCI MTB World Cup XC #5 Saint Félicien, Quebec, Canada

2007_0705_081702AA.JPG
©:cyclingnews.com

レース名: UCI MTB World Cup XC #5
場所:Saint Félicien, Quebec, Canada
WEB:http://www.nissan-ucimtbworldcup.com
開催日:2007/07/01
天候:曇り時々雨
使用機材:バイク    SPECIALIZED 2007 S-works Epic Carbon
     タイヤ    前:S-Woks Sauser Wind 2.0 Proto Type Ver.
            後:S-Woks Sauser Wind 1.8 Proto Type Ver.
            前後 2.0気圧 
アイウエアー adidas supernova L LST Lightプロトタイプレンズ
シューズ   pealizumi Juice M2
ペダル    crankbrothers eggbeater 2ti+ti short spindle
ブレーキ   MAGURA MALTA SL
HRM    polar S725X
サプリメント レース2時間前補食      powerbar
            レース30分前ドリンク    VAAMチャージ
            レース15分前+レース中カロリー power gel
レース終了直後 GOLD’S GYM グルタミンパウダー
        GOLD’S GYM BCAA&アルギニンパウダー
     マッサージオイル Sports Balm  イエロー2+シャモアクリーム
結果 58位
内容:
先週の借りを返す時がきた、自分自身への。
悔しさ一色のレース後、極度の疲労状態で眠れぬ夜が続く。時差ぼけか、無念からか・・・気持ちは次のレースへと切り替えても眠れない、単純に時差ぼけか?睡眠薬でもサプリメントでも何でもいいから飲んで寝ようと思い、ファーマシーで睡眠サプリを入手飲んでから、ようやく何日かぶりの安眠を手にすることが出来た。追い込んだ身体は疲労を強く感じているが、キモチの張り、精神力からか疲労に負けずに集中してレースまでの時を過ごす。コーストレーニングでは、誰もが口をそろえて難しいと言う(メカニックたちスタッフは試走をした後、楽しいな~、あのジャンプ飛べたか?などと心底楽しんだ模様)シングルトラックにより、そのほとんどを構成されたコースを入念にチェック、攻略練習を行う。路面荒れていて、岩や木の根がむき出しに張り巡らされている箇所が多い。また、激登り、激下り+ロックセクション、など気が抜けない。さらに、MTBパークの一部も通り、人造ロックセクションのテーブルトップや、胸のすくスムーズな加速を味わえるバームなど、も多数含まれていて、走るだけでも、楽しい!楽しい!!こんなファンなコースで全開のレースを思いっきり出来るなんて、MTBレーサー冥利についるというもの。悔しさや、思いテーマはどこかへ葬り去られ、ただ単純に上手く走りたい、速く走りたいという思いだけが募る。前日には Filip(今大会13位フィニッシュ)とも一緒に走り、世界トップ選手の走りのイメージをインプット。
集中とリラックス、上手くバランスのとれたまま小雨交じりのスタートを切った。
厳しい坂のジープロードを登るスタートループ、このあと1周目の正規ループに入るところは、立体交差の狭い橋がある。追い上げても難しく、そこで必ず渋滞するはずなので、そこまではウォーミングアップのつもりで、相変わらず定位置の最後尾付近を走る。案の定、ボトルネックで詰まる、トラッフィクジャム!とジョークも選手や観客からあがり、リラックスしたポイントを抜けてからレース開始だ。短いジープロードでSTまでに少しでも追い越していく。STでも激坂で渋滞、ドロップオフでも渋滞、押して歩く、とても遅い・・・数秒で通過するところが数十秒かかる感じで、どんどんトップとの差は開いていく。
しかし、焦りはない、この位置は自分の実力だから、ヤレヤレだ。しかし、集中は切れることはない。
遅い進行ペースの中でも、自分が周りにいる選手よりもはるかに楽に、そして速く走れていることを理解する。いまはまだ、試走だ、落ち着いていこう、と言い聞かせ、トップと4分30秒差で1周目を終える。
2周目~3周目は、選手もばらけて、マイペースで走るようになる。マイペースといっても巡航ではない、前にいるであろう選手達を一人、また一人と追い抜いていくための、加速!加速!!加速!!!いくつかのパックを追いつき、そして追い越していくことを繰り返す。なかには、U23のUSAチャンピオンSUBARU-GARY FISHERのSCHULTZ Samuelも置き去りにしていく。程なく降り始めた雨の影響か、タイヤがドライタイヤなのか、まったく走りに精彩を欠いていた。前走者もまだ元気なものが多く、追いつくたびに抜く場所、タイミングを選ばないと簡単には前に出れない。時々ラインを変えてスリップしたり追い抜こうとして遅れたりもして歯がゆい。
4~5周目は、さすがに疲労感が出始めるが、それでも集中と加速を止めることは知らない。トップとのビハインドは毎周2分ぐらいに抑えているので、必ずファイナルラップに入れると、固く信じて走り続ける。追いつく前走者もヘロヘロに疲労しきっている者が多くなる。しかし、しかし、自分は自分に負けない、言いきかせて、辛い脚でも踏むべし!踏むべし!この一踏み、一踏みが必ず力になることを信じて。
そして運命のファイナルラップ!コントロールラインを最終回を知らせる鐘の音と共に通過!!やった、と心の中で小さなガッツポーズ!!!これで完走だ、もうペースダウンしてもいいぞ、楽に走ろう・・・
なんて考えは微塵もナシだ!!!自分はレースをしにきたのだ。自分でゴールを、限界を決めてはいけない。最後まで攻めるのだ。冷静で、客観的な自分が、熱く自分をプッシュする。コースにたくさんいた観客も、いまは勝者を称えるためにゴールに移動して、今はもういない。しかし、コースマーシャルがまだ前に選手がいるぞ、と檄を飛ばしてくれる、ありがたい。ほどなく、一人をキャッチ。もう力が残っておらず、激坂で押して歩いている。ワールドクラスの選手でもここまで疲れ切るまでに追い込むものなのか・・・世界トップまでの道は厳しく、そして遠いことを実感した瞬間だ。そしてさらに、他のマーシャルも、あと2人、いけるぞ!とさらに熱く応援してくれる!! I can do !!! と残してもてる力振り絞り、前を追う、追う、背中が見えてきた、Todd Wells、アテネオリンピックUS代表選手だ。彼ほどの実力者も憔悴しきっている、レースは厳しい・・・あと一人いるはずだ、しかし前には確認できない、ここまでか、と思った瞬間、開けた激坂ゲレンデで視界に捉える、オーストラリアチャンピオンのウエアを着ているぞ!ここを上って下ったらゴールまであと僅か、この登りで追い抜かなければ、と最後の力を振り絞る。あそこまで、あそこまで、とSTの下りまでに追い抜こうとするが、彼もペースを上げ逃げ切られてしまう・・・
Chris Jongewaard、オーストラリアチャンピオンであり、オセアニア選手権チャンピオンでもあり、オーストラリアでのロードレースでも大活躍している選手だけに、さすがだ。しかし、最後の最後まで諦めない!激坂STを終え、ゴールまでの短い上りで追いつき、最後の最後の直線で並び、ゴールラインで追い越した!!彼はこちらに気付かず安心していたようだが(苦笑
結果は58位、トップとの差は14分58秒と、あれだけ頑張ってもその差は大きい。しかし近年日本人選手では成し得なかった差に留まることが出来たことは上出来だろう。そして、時間を経た今、思うことは、やはり、悔しい、悔しい、だ!!!追いつけない理由なんてたくさんある。いや、追いつけなくて当然だ。しかし、その事実に対して悔しさを感じられる自分がいることは、まだ自分に行うべきこと、伸びしろがあることもまた事実なのだろう。
若手の壁、全力で臨む自分を越えていく者の出現、日本MTBのレベルアップ、それに加えて、世界トップとの差を詰めていくこと、全てはこれからの努力、努力、努力で何とかなるもんだ、そう思える”もう一人の自分”に出会えたレースだった。

No Way ! No Limit !

2007_0705_081725AA.JPG
©:cyclingnews.com

検索


当サイトに掲載されている記事および写真の無断複写、転載等の利用・使用はお断りします。
Copyright © 2007 Takeyakenji.com . All rights reserved.